皆さんこんにちは!

 

さて、前回の記事がこちら。

医学生の日々について、前回は4年生までしかお話できませんでしたので、今回は5年生以降について書いていきます。

 

いよいよ大学生活も終盤。もうすぐ国家試験が見えてくるというこの時期。

医学生は一体どんな大学生活を送っているのでしょうか?医学部の就活とは?そして恋愛事情は?

 

では、参りましょう。

 

医学部特有のシステム

 

まずここで、5年生〜医師として働くまでにどのような経過を辿るのか、下の表にまとめてみました。

さて、この中に聞き慣れない言葉がいくつかあるのではないでしょうか。

 

  • ポリクリ
  • 初期臨床研修
  • 病院見学
  • マッチング

 

皆さん大体はこの4つに引っかかると思います。

ので、これらについて簡単に説明していくことにしましょう。

そこまで詳しく知りたいほど興味のない人は途中とばして進みましょう。

ポリクリ

*ポリクリとは
・病院内で行われる、医学生の臨床実習のこと。
・個人単位ではなく、数人のグループで行う。
・数週間ずつ異なる科を回り、上の先生から指導を受ける。
・大学によっては4年生の後半から始まるところも。

チフィ
ポリクリか…
基本的に
ゆる〜い感じの科が
多かったけどなぁ。
実習といっても、上の先生について回るか
、手術参加して見学するか、
患者さんの回診行ってカルテ書くか…
「仕事に関わってる!」感は正直全く無いかも。
8時半に始まって9時には終わる科が少なくなかったよ。

ひふみさん

分かる気がする。
大学間に差はあるけど、教える先生たちも日々の仕事で忙しいし、学生にかまってる時間はあまりなさそうよね。
課題をたくさん課したりする先生はいなかったな。

医学科に比べて看護学科は本当に大変そうだった…

 

チフィ

看護学生は本当に大変そう。泣いてる子たくさんいたもんねぇ…

女子医学生はどうだった?ポリクリ中に上の先生から連絡先聞かれるって聞いたことあるけど…どうなの?

 

 

ひふみさん

なくはない。でもそれより、
「女医は結婚大変だぞ~~」
って圧力が強すぎて!もう。

 

チフィ
あ~~、女医でも何でも無く男の医者から言われるやつ?

ひふみさん

そうそう、イケメンならまだしも …はぁ。
そういうのって科のイメージも悪くなるのよね。

 

チフィ
実習で実際に回ってみたら、
「なんか思ってたのと違う…」ってなることも多いよね。
自分がどの科に興味があるのか、見極める時期って感じかなぁ。

ひふみさん

この卒後の進路が大問題。
・全国どこの病院にも就職可
・都会志向や地元志向
・出身地の違い…などなど
カップルが直面する課題のひとつよね。

 

チフィ
家庭の事情や将来設計の違いで別れるカップルも多いよね。

 

将来設計、大事です。

ここで、少し順番は前後しますが、卒後の進路を語る上で必要不可欠なワード「初期臨床研修」について触れましょう。

初期臨床研修

 

*「研修」「初期研修」とは
・卒後に2年間義務づけられている研修期間。
・お世話になる病院を自分で決めて、その病院内でいろいろな科に数週間ずつ所属して学ぶ。・選べる病院は大学病院 or 研修可能な指定病院なら全国どこでもOK。
・やることは、医学生以上・医師未満。いわゆる「研修医」
・お給料は 都会<田舎 、大学病院<それ以外

 

 

チフィ
病院ごとに性格がちがうから病院選びは大事だよね

ひふみさん

そうそう、

そのために学生中に病院見学するのよね

 

 

病院見学

*病院見学とは
・研修病院の希望候補先に下見+アピール目的に実際に病院を訪れること。
医学部生の就活のfirst step。
・個人で病院に申し込み、仕事内容や院内の見学、また見学後はお食事で勧誘を受ける。
・病院見学ができる数は特に制限が無く、ほとんど行かない人もいれば、休日を返上して遠くまで行きまくる人もいる。
・研修したい病院には何度か見学に行き、顔を売っておくのが普通。

ここ、で一般の就活と大きく違うのは、「かなりフランクでウェルカムな病院ばかり」ということです。

チフィ
病院側の気持ちを代弁してください。

ひふみさん

研修医きてきて!来てくださいよー!きてね?うちを選んでね??いいとこだよ?きて?

チフィ
だいたいそんなかんじ。

 

その理由は主に次の通りです。

・病院側としては、研修医がいることで経営上いいことがたくさんある(大人の事情)
・病院側としては、研修医がいることで救急外来運営上いいことがたくさんある(労働力の確保)
・今年度の研修医が少ないと来年度もっと少なくなる可能性が大、それは大いに困る。

 

病院側からはたくさん勧誘されますが、病院ごとに雰囲気・やること・やれることが全く違ってくるので医学生は真面目に考えるところです。

チフィ
違いははこんな感じかな。

 

  • 上の先生は優しいか
  • どんな患者さんが多いか(重症が多い、少ないなど)
  • 病院は綺麗か
  • 研修医は何人いて、仕事内容は激務か
  • 勉強会などはどれぐらい開催されているのか
  • 給料はどれぐらいか
  • プライベートな時間はどれぐらい確保できるか
  • 当直はどんな感じか
  • 身につけたい手技などをやらせてもらえそうか

 

ひふみさん

そうね。一括りに「研修医」と言っても病院ごとに忙しさの大小はあるし、出逢える可能性や彼氏としての付き合いやすさに影響があるかもしれないわね。

 

チフィ
僕の同期は、病院にほぼ住んでるから
誕生日に靴下とパンツを送ってくれって言ってたよ…
そんな研修医もいるかと思えば、
夕方の定時に帰ってアフター5を楽しむ研修医もいる。病院によって本当にバラバラだよね。

 

 

マッチング

*マッチングとは
・病院側(採用側)と医学生(採用される側)の基本1発勝負のお見合いシステム
・医学部生の就活の大詰め。これで実際の研修病院が決定する
(つまり「国試に受かって医者になる前に就職先が決まる」という少し変?なシステム)
・学生側は「面接を受けた中で行きたい病院」を、病院側は「面接を受けた中で採用したい学生」を、第一希望から順にウェブで登録していき、両想い(マッチして内定ゲット)かどうかの結果が一斉に発表されるシステム。
・どの病院ともマッチしないと「アンマッチ」と呼ばれ、研修病院を探すために二次募集などに申し込む必要がある。(かなり少数派)

 

お分かりいただけたかもしれませんが、かなり学生優位のシステムになっています。
面接自体も、他学部の就活とは比較できないほどユルいところが多いです。

ひふみさん

イメージは自分に有利な婚活パーティーみたいな感じ?

チフィ
ただ、人気病院はちょっと話が違って、
出身大学だったり、
親族が病院関係者かどうかだったり…
いろんな要素が加味されて…?
割と厳しめの面接になるところが多いかな。
病院によっては筆記試験があるところも。

ね~

 

さて、マッチングを終えると、いよいよ周りがピリついてきます。あんなに遊んで過ごした同級生たちが、誘いにも乗らずに図書館にこもり始めます。(一部は麻雀に勤しむ)

5年間、空の雲を眺め、ペットボトルロケットを飛ばすなどして過ごしてきた学生にとって、地獄の勉強の幕開けです。数年前までは「腎臓」のことを「賢臓」だと思っていた一学生が、医者になるためのラストスパートをかけるのです。

図書館やゼミ室、自宅でビデオ講座を延々と見続け、各会社の有名講師の信奉者となった学生が宗教戦争を始めます。

 

また、その勉強とは別で卒業試験が毎月最低1個、場合によっては複数個あり、それがしばらくずっと続きます。国立ではそうでもないですが、私立の卒試は洒落では済みません。医師国家試験よりも卒試で留年する危険性のほうが高いです。「卒試クリアできない段階の人は国家試験受けさせないよ、合格率下げないでね」という大学のメッセージが感じられますね。

ちなみに、医学部には一般に卒論はありません。なのでこの卒試さえ乗り消えれば、少なくとも卒業は出来ます。

…あっ、そういえば、冬頃になると勉強の合間を縫って卒業旅行の予定なども決めていました。ちなみに海外などに行きがち。

 

さて、国試は2月なので、クリスマス・年末年始も返上して勉強する人が大多数です。ちなみにチフィは国試前のクリスマスに空き巣に入られました。

ひふみさん

このへんが分かっていない医学部外彼女は、

「クリスマスや年末年始くらい予定空けてよ!」
となりがちです。気を付けましょう。

 

チフィ
余裕のない時期に理解してもらえないと、
その後の関係にもヒビが入りそうだよね。
逆にこの時期は適度な息抜きもしたいから、
1時間位だけは勉強を忘れて一緒に御飯を食べる…
そんな相手がいたら、メンタル的にもありがたいかも?

 

そしていよいよ2月!日本の全医学生が国家試験を受験します。
朝から夕方までぶっ続けで筆記試験を行います。少し前までは3日間だったので「医者になるのが先か痔になるのが先か」とも囁かれていましたが、現在は2日間になっています。

試験後しばらくは、あらゆる重圧から解放されて海外に旅立ったり、部活に顔を出したりします。

しばらくすると各会社が模範解答(ほぼほぼ当たる)をネット上に掲載するので、それを見ながら自己採点を行います。チフィの場合は事故採点でした。
この時点で、大体の人が「自分が受かっていそうか・落ちていそうか」分かります。ボーダーライン近辺の人は合格発表まで気が気でなく、2ちゃんねるの根も葉もないボーダーライン予想にかじりつく日々が始まります。

そしてついに3月後半、運命の合格発表です。ネットで結果を確認します。

合格が確認できたら、正式に就職先に連絡して手続きをし、慌てて引越しの準備に取り掛かるのです。(2週間弱しかないからかなり焦る

不合格が確認できたら、就職先に勇気を持って連絡して謝罪し、頭を丸めて両親に謝罪し、しばらく雲を見つめる日々を過ごした後、狩猟免許と二輪免許を取ります。

 

国試の勉強法や、国試浪人してしまった場合の過ごし方については、チフィのブログに記事を載せているので参考にドウゾ。

 

医師国家試験に落ちてしまった人達へ...勉強編

今年も医師国家試験の合格発表が終わりました。受験した皆さんお疲れ様でした。そして合格した皆さんおめでとうございます! 4月からは病院のヒエラルキーの最下層として働く日々が始まりますので、今のうちに海外なり夢の国なり行っておくと良いでしょう。 ...

 

医師国家試験に落ちてしまった人達へ...過ごし方編

国試浪人を経験した僕が、前回の記事ではおこがましくも勉強の仕方について書きました。こちらの記事です↓ 偉そうに語ってますが、少しでも同じように浪人で苦しむ人の役に立てればと思って書いた次第です。 さて今回の記事では、勉強面ではなく 「1年間どのように過ごすか」 について書いていきます。 僕が思うに、この1年の過ごし方はかなり重要です。大学の授業も仕事もない、言ってみれば何にも縛られない1年間。

6年の大学生活を終え、やっと社会に出ます

 

ひふみさん

6年…長いわ。5,6年生はそれなりに忙しい時期もあるから注意。
でもお付き合いできないほど忙しくはないって感じかしらね。

 

チフィ

1〜4年は言うまでもなく、5・6年も全然恋愛する余裕はあるし、みんなしたがってたよ。

とりあえず前の記事と併せて、社会の人々の
「医学生は忙しそう!」という偏見を無くせたら嬉しいですな!

 

みなさま。毎日の暇と戦っている医学生を、今後はよろしくお願いいたします。

 

ではまた次回の記事で!

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